「マッサージって、どれだけ続ければいいんだろう?」
一度はそんな疑問を抱いたこと、ありませんか?
病院や治療なら「治れば終わり」という明確なゴールがあります。骨折が治れば通院は終わり、風邪が治れば薬もやめられて通院も終わり。
でも、リラクゼーションマッサージは治療ではありませんが「治ったら(楽になったら)終わり」という区切りのような事はありません。
受ける人によって「終わりがある」とも言えるし、「終わりがない」とも言えるのが、マッサージなのです。
この記事では、マッサージに「終わりがある理由」と「終わりがない理由」を整理しながら、
自然治癒力や仕組み、継続のメリット、通うペースまでを分かりやすくお伝えしていくので、
どのくらい続けていけばいいのか?
終わりはある?
どのくらいの間隔で行けばいいのか?
そもそもマッサージに行くメリットはあるのか?
みたいな、マッサージに関する疑問解決のための参考にしてもらえたら幸いです。
マッサージに終わりがある理由は?一区切りにしていい条件
早速ですが、まずはマッサージに「終わりがある」と言えるケースを見ていきたいのですが、こんなときには一区切りと考えても良いと思います。
- 肩や腰の重さが楽になった
- 気分がスッキリして前向きになれた
- 眼精疲労がマシになった
- 不眠やだるさが改善し、日常生活に支障がなくなった
つまり「自分がもう大丈夫」と感じられた瞬間がゴールで、この意味ではマッサージには「終わりがある」と言えます。
マッサージに終わりがない本当の理由―疲れをゼロにできないから
一方で、マッサージに「終わりがない」と言える理由もあります。
それが――人は生きているだけで必ず疲れるから、ということです。
- 呼吸や代謝で疲労物質は日々生まれる
- 仕事や人間関係によるストレスは避けられない
- 気温・気圧などの環境変化も心身に影響する
どれだけ姿勢が整っていても――
どれだけ筋力や柔軟性があっても――
どれだけ食事に気を配っていても――
疲れから完全に逃れることはできません。
だからこそ、大切なのは疲れをゼロにするのではなく、ため込みすぎないこと。
マッサージはそのための「リセットボタン」なのです。
マッサージは“日常のコンディショニング”
分かりやすくお伝えするなら、鍛えられた強靭な肉体、運動能力をもつスポーツ選手でも試合後に疲労ゼロ!なんてことにはならないと思います。
だからこそスポーツ選手は「コンディショニング(調整)」を徹底しているのです。
私たちにとってのマッサージも同じで、日常の疲れやストレスを流し、「また動ける体」へと戻すための調整が、マッサージの役割なのです。
- 血流を促して疲労物質を流しやすくする
- 自律神経を整えてストレスに対応しやすくする
- 心身を切り替えて「また頑張れる状態」に戻す
マッサージは“終わる・終わらない”というよりも、暮らしを快適に保つための日常の習慣みたいな感じです。
マッサージは治すのではなく“整える”—自然治癒力を引き出すサポート
「マッサージで本当に良くなるんですか?」って、お客様からもよくいただく質問で、これについては良くなるの定義が人によって違いますし、答えにくい部分もあるのですが、マッサージは病気を直接治すものではありません。
でも、人の体には本来 “自分で回復する力=自然治癒力” が備わっていて、マッサージはその力が働きやすい環境を整えるサポートになっているのです。
マッサージの期待できる効果と変化
マッサージで期待できる、心身に対する働きかけは下記のようなもの。
- 血流・リンパ促進:酸素や栄養が行き渡り、老廃物が流れやすくなる
- 筋肉の緊張緩和:凝り固まった筋肉がゆるみ、身体が動かしやすくなる
- 自律神経の調整:副交感神経が優位になり、休息モードに切り替わる
- 睡眠の質改善:深い眠りにつながり、修復と回復が進みやすい
- 痛みの緩和:心地よい刺激が痛みの信号をブロック(ゲートコントロール理論)
- ストレス軽減:安心ホルモン(オキシトシン)の分泌で気持ちが落ち着く
- 免疫サポート:ストレスが減り、免疫機能が働きやすくなる
- 脳のリフレッシュ:集中力や記憶を司る脳の働きにも好影響が期待できる
マッサージは「治すもの」ではなく、「整えて回復力を取り戻すもの」。
なので、「限界まで我慢してから行く」のではなく、「少し疲れてきたかな」と感じたときに受けることで、本来の力を引き出せるのです。

身体と脳が同時に整う、マッサージが効く身心に効果的な仕組み
マッサージは「気持ちいいから楽になる」という理由もありますが、気持ちいいだけではない様々な効果があります。
もみほぐしやタイ古式などのマッサージによって、筋肉や血管、神経やホルモン、さらには脳の働きまで同時に変化し、「体も心も軽くなる」感覚につながっているので、以下で簡単に説明します。
1. 血流が良くなる
マッサージは基本的に「圧迫と解放」の繰り返しで、筋肉や血管が押されることで一時的に血流がせき止められ、解放されることで施術部位に一気に血液が流れ込みます。
“圧迫→解放で一時的に鬱血→再灌流”のこの作用を「筋ポンプ作用」というのですが、
一時的にでも血流が良くなることで、酸素や栄養が細胞に行き届き、疲労のもととなる老廃物が流されていきます。
いわゆる、これが「むくみが取れた」「体が軽くなった」という実感の正体です。
水が滞っていた川の石をどけたらサラサラと流れ出すように、マッサージは体液の循環をスムーズにしてくれるのです。
2. 筋肉がゆるむ
凝り固まった筋肉は、無意識に「縮もう縮もう」と働き続けていますが、その監視役となっているのが「筋紡錘(きんぼうすい)」というセンサー。
マッサージで筋肉に心地よい圧やストレッチが加わると、このセンサーが「もう力を抜いて大丈夫」と脳に伝え、すると筋肉は自然にふっと緊張を解くのです。
これは「無理に力づくでほぐす」のではなく、体自身が自分の判断で緩んでいる状態。だからマッサージ後には「体が柔らかくなった」「呼吸がしやすい」と感じられるのです。
3. 自律神経が整う
人間の体を自動運転する「自律神経」には、活動を司る交感神経と、休息を司る副交感神経があります。
情報過多で忙しい現代人は常に交感神経が優位で、―いわば「アクセルを踏みっぱなし」の状態。
そこにマッサージのゆっくりとしたリズム刺激が入ると、副交感神経が優位になりやすく、ブレーキがかかります。
- 呼吸が深くなる
- 脈が落ち着く
- 消化や修復の機能が働き出す
こんな感じで、まさに「休むためのスイッチ」が入るので、施術中に眠くなったり、終わったあとに深い安堵を感じるのはこのためなのです。
4. 痛みがやわらぐ(ゲートコントロール理論)
マッサージでよくある「痛気持ちいい」と感じるとき、これは神経の中では面白い現象が起きています。
神経の通り道には“ゲート”というものがあり、そこを心地よい刺激が流れることで、痛みの信号が通りにくくなるのです。
“快刺激が脊髄後角で痛覚伝達を抑制”する、これを「ゲートコントロール理論」と呼ぶのですが、
マッサージで「痛いはずなのに、楽になる」と感じられるのは偶然ではなく、このゲートコントロール理論のように科学的に裏付けられた効果なのです。
5. 安心ホルモンが分泌される
人に触れられると、脳から「オキシトシン」というホルモンが分泌されるということは聞いたことがあるかもしれませんが、
このオキシトシンというホルモンは“安心ホルモン”とも呼ばれ、ストレスホルモン(コルチゾール)を下げ、不安や緊張を和らげてくれる働きがあります。
なので、マッサージは「体が軽くなる」だけでなく「心までほっとする」と感じさせてくれる体感も得られます。
6. 脳への影響(瞑想のような効果)
また、マッサージは下記のような脳の働きにも影響します。
前頭葉:集中や感情のコントロールに関わり、血流改善で冷静さや判断力が保たれる。
扁桃体:不安や恐怖のセンサー。副交感神経とオキシトシンの作用で過敏な反応が落ち着く。
海馬:記憶やストレス調整を担う部分。ストレスホルモンが減ることで守られる。
脳波の研究でも、マッサージ中は瞑想状態に近いα波が優位になるとされています。つまりマッサージは「体をほぐすケア」であると同時に、「脳を静める時間」でもあるのです。

続けるほど楽になる?マッサージ継続のメリット
マッサージは一度でも軽さや安堵を感じられますが、継続することでその効果は生活の中に定着していきます。
- 不調をため込みにくくなる
肩こりや腰痛、むくみといった慢性的な不調は「ため込みすぎ」で悪化しやすくなりますが、
定期的にリセットすることで、大きな不調に発展しにくい体に変わっていきます。 - 姿勢や体のバランスが整う
筋肉の緊張がゆるみ、体のゆがみも少しずつリセットされ、「正しい姿勢を保つことが楽」になり自然と腰や肩の負担も減っていきます。 - 自律神経が安定しやすくなる
繰り返し副交感神経を優位にすることで、体が「休む感覚」を覚え、
結果としてストレスに強くなり、睡眠の質が高まり、翌日の回復も早まります。 - セルフケア意識が高まる
「定期的に整えているから、自分でも大切にしよう」と思えるようになり、ストレッチや食事改善など生活習慣が良い方向へ。 - 安心感・心の支えになる
「ここに来れば整えられる」という安心感が、心に余裕を生み、精神面での安定にもつながります。

どのくらい通い続ければいいの?
マッサージには「ここで完了」というゴールはありません。
症状が改善して「もう大丈夫」と思えば一旦終わりにしてもいいし、
「快適な状態を維持したい」「また同じ不調を繰り返したくない」と思えば続けてもいい。
つまり“どこで区切るかは自分次第”。
病院の治療は「マイナスをゼロに戻す」ことが目的ですが、
マッサージは「ゼロをプラスに」「プラスを維持する」ことに価値があります。
「肩こりが楽になったから一度やめる」でも正解。
「睡眠の質をもっと高めたいから続ける」でも正解。
人によって求めるゴールが違うからこそ、
“終わりは自由に決めていい”のがマッサージの大きな特徴です。
どのくらいの間隔で通えばいいの?
「週1?月1?どのくらいがいいの?」――多くの方が迷うポイントです。
一般的な目安
- 強い疲れ・慢性的な不調があるとき → 週1回ほど集中的にケア
- 安定を保ちたいとき → 2〜3週に1回
- 健康維持やリフレッシュ目的 → 月1回でも十分
なぜ“早めのケア”が大切なのか?
多くの人は「限界まで我慢してから駆け込む」傾向がありますが、その頃には疲れが深く染み込み、改善にも時間がかかります。
大切なのは“少し疲れてきたかな”と感じた段階で整えること。
これを車で例えるなら、「壊れてから修理する」のではなく、
「定期的にオイル交換をして快適に走り続ける」感覚に近いです。
自分に合ったペースを見つける
生活リズムや仕事の忙しさ、体質によって最適なペースは変わります。
- 立ち仕事やデスクワークが多い人は疲れが溜まりやすいので、短めの間隔が安心。
- 比較的余裕がある生活なら、月1回でも十分。
- 季節の変わり目やストレスが増える時期は、臨時でペースを詰めても良い。
そして何よりも大切なのは「自身の体の声を聞くこと」です。
- 「最近眠りが浅い」
- 「肩や首が硬い」
- 「気持ちが落ち着かない」
――こうした小さな変化こそ、体が発している「そろそろ整えてほしい」というサイン。
このサインに耳を傾けて、自分に合った通い方を見つけることが、一番の正解です。

まとめ
- マッサージは「終わりがある」とも「ない」とも言える
- 疲れをゼロにすることはできないからこそ「ため込みすぎない習慣」が大切
- 効果は血流・筋肉・神経・ホルモン・脳まで多層的に働く
- 継続することで「疲れにくい体と心」が育ち、生活習慣も整いやすくなる
- 通うペースは週1〜月1。大切なのは「体の声を聞くこと」
マッサージはゴールを決めるものではなく、暮らしを快適にする習慣です。
「疲れたからやめる」も、「快適さを維持するために続ける」も、どちらも正解。
その自由さこそが、マッサージの魅力です。
奈良県桜井のタイ古式リラクゼーション菜陽(ナビ)では、お客様のお悩みをお伺いして無理のない施術で緊張やしんどいコリを解放していくよう心がけ、
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桜井、橿原、宇陀、明日香、田原本、天理など様々な場所からお越しいただいてます。お会い出来る日を楽しみに、お待ちしております。
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